2012年12月23日

20年前の船外機ギヤケース 執念の分解修理

Filed under: ハーバー日誌 — 島マリン @ 6:08 PM

ヤマハの古い船外機(約20年前) 150馬力 のギヤケース内に水が入り始めたので

ギヤケースを分解して全てのシールやOリングの交換を試みることになりました。

外にオイルが漏れ出している形跡は全くないので、水が何処から入っているのかの特定は難しいことです。

この船外機は、当店が新品で販売した物で、20年間ずっとメンテナンス修理を続けております。

しかし、このエンジン・・過去のギヤケース分解履歴は、ウォーターポンプ下のウォーターシール交換のみです。

今回、シフトロッドのシールやプロペラシャフトのシールも交換したいのですが、20年も経過しておりますと

ほぼ間違いなく塩分固着でカチンカチンになっており、特殊工具を使っても分解が出来ないのは必至です。

 

一番の問題のプロペラシャフトホルダーの抜き出し

まず、ホルダーナットを緩めなければなりませんが・・・専用工具を使っても、煮ても焼いても全く緩みません、カチンカチンです。

ではナットを削って割って除去します。 下の写真のように外周内側のリングナットを徐々に壊し割って除けていきます。

1

1

無事ナットを除去出来たので、シフトロッドを抜いた後にスライドハンマーでプロペラシャフトホルダーの引き抜きを試します。

しかし、予想通りびくともしません。熱を加えながら、やり過ぎくらい力いっぱいスライドハンマーで何度も引きましたがやはり駄目で

最後にはスライドハンマーの方が壊れてしまいました。 物凄い固着力です;)

プーラーを掛けて、ある程度のテンションまで引っ張っても全然駄目・・

ホルダーは、ケース内側の手前と奥の2箇所で接触しているだけなので、

ひとまず接触抵抗を減らす為、手の届く手前の部分のホルダーを削って分離してみることにしました。

これが成功すると、奥の接触抵抗だけに減ります。

1

上の写真の様に、中央と外のリングの渡し4箇所を削って完全分離成功。

再びスライドハンマーで引き抜きを試す・・・びくともしない。

では、最後のとりで・・・・奥の接触部分をケース外側からバーナーで熱する。

「抜けろ」 と祈る。

スライドハンマーで引く・・・

少し動いた!!!!!!

よっしゃーーーーー う・ご・い・たーーーーー!!!!!:P

では、お次は・・4箇所分離した外側の残ったリングを少しずつ壊して除去する。

それが、下の写真。

1

無事、リングが除去できた、下の写真。

1

スライドハンマーで完全に抜き出し成功!!!!!!!!!!!

1

これなら、新品のプロペラシャフトホルダーを用意して、リバースギヤ、ベアリング等を移植しシム調整すれば良しで修理代が安く上がります。

ギヤケースアッセンブリー交換だと30万円以上かかってしまうので、お客様もひとまずホッとされていました。

島マリン~小型船舶の免許取得から販売・保管・修理まで~

島マリン
Powerd By INA